モャッパ!

生きにくいよを生きやすく

痴漢と性的ファンタジー


痴漢関連話のブコメをみると、当たり前だけど、痴漢はいかん!犯罪行為!とよくわかっている賢く優しい男性らはたくさんいるとわかる。
そういう人らに目をむけずに、「男は痴漢の問題に無関心!さらには冤罪だなんだと女をおいつめる!逆の状況を考えろプンプン!」と言うのはあまり賢いやり方ではない。
女が叩くべきは、また気をつけるべきは、男でなく「痴漢」という犯罪者。
ということを前提においといて、本題。


なぜ女性は、実際に痴漢をしていない男性諸君にまであーだこーだ言いたがるのか。

いると怖いのよ!そこんとこ分かって!セカンド痴漢も怖い!というのが大半ですが、
自分は「性的に消費されることをうらやましく思う男性」が少なからずいることが大きいんじゃないかなーと思う。


自分よりも力の強い人が自分に性的な興味を持って迫ったりつきまとったりする状況というのがまず、ほとんどの男性にとってはない。
そして経験したことがないということは、そこにちょっとした期待や興奮もしてしまう。
抵抗できないままいやらしいことをされちゃうなんてっ!エロいねっ!てな具合に、そこには悪意はこれっぽっちもなくて、したことないプレイしてみたい!みたいな好奇心だけがある。

大半の男性は性欲満載の女性から積極的にストーキングされるなんてことはあんまりないでしょうし。

痴漢問題を叫ぶ女性は、そういう男性(女性にもいる)の「いいよな〜女は性的に消費されてさ〜」や、ひいてはバカ男の「消費してやってんだから喜べ」という全体の雰囲気にイライラモヤモヤしてると思う。多分。


でもま、後者のようなバカはともかく、前者のように思っちゃうもんはしょうがないのです。

性欲強めな自分も、実際キモおじさんに下半身すりつけられるまでは「痴漢ってどんなんだろ!ちょっとあってみたいな!わくわく!」だったし、ちびまるこちゃんの「鼻血出したらみんなに優しくされるし、鼻血出したい」みたいな話と理屈は一緒で、実際に痛い目みないうちは人間マイナスなことにも変な期待を持っちゃいがちです。
(実際やられるとほんとにゲンナリする。多少想像してた、イヤなのにっ感じちゃうっ…////とか悲しいくらいない。まるでない。あとひたすらキモイ。自分は男兄弟が多いからそれで男性全体に対する警戒度があがることはなかったけど、男性に接する機会の少ない女性ならひたすら怖いし下手したら一生男コワイ!になる可能性も低くない)

普通の男性の中にある言外の痴漢ファンタジーがあるうちは、女のピリピリはなかなかなおらない。
でも女だって痴漢なんてしない普通の男性に男はわかってない!と吠えつづけたところであんまり意味はないし(被害を受けたという主張は大事です。念のため)、逆に理解ある男性まで敵に回すことをそろそろ覚えなきゃならない。

というふわふわっとした状況が、何度も続く男女痴漢問題の面倒くささの問題かなあと思いぐちゃぐちゃと書いてみました。
まー対痴漢、対痴漢冤罪女のために、まともな男と女は手をくんだほうがいいよねーワッショイ!以上!


(女にも消費されたがりはいて、この「性的な価値があるぞ」アピールが、「ああ女も消費されたいんだな」と一部の男性を勘違いさせるので、痴漢をなくしたいならこの手の消費されたがり女をちょいと諌めることも大事かもしれない。問題は男ばっかでもない)